WCA大会チュートリアル

WCA Competition Tutorial Version: 2019-10-21
Original document is here.
Japanese Translation: 2019-12-10 by kawam1123

翻訳者注:
本ドキュメントは、未完成です。原文はコメントアウトされた状態で保存されています。翻訳に協力してくださる方は、コメントアウトを外して日本語の翻訳を書き込んでください。文中の画像ファイルおよびリンクについては、いずれGitHubのリポジトリ内に格納予定です。

WCA組織 - 一般的なイントロダクション

The World Cube Association (以下、WCA) は世界中のスピードキューブの大会の運営に責任を持つ組織です。WCAによって認められたすべての大会は、WCA規則およびガイドラインに準拠します。そのため、大会に参加する前にWCA規則およびガイドラインを知っておくことはとても大切なことです。

この文書では、競技とジャッジの基本について案内します。この文書を読むことで、WCA公式大会についての基本的な考えをつかむことができるでしょう。しかし、WCA規則およびガイドラインを読むことをお勧めします。また、大会に「大会チュートリアル」の時間があるならば、それに参加することをお勧めします。

大会での役割

大会に参加するとき、いくつかの役割について理解する必要があります。

代理人 (Delegate) : 代理人はWCAの職員であり、大会中にWCA規則が守られているかを保証する責任を持ちます。インシデントの対処を行うほか、スクランブルと競技結果にも責任を持ちます。もしあなたが疑わしいと思うことや質問があったら、まず代理人に聞いてください。

訳者補足:日本国内の代理人を確認したい場合は、こちらをご参照ください。

重要:もしよくわからないことがあれば、必ず代理人に聞いてください!

運営者 (Organizer) : 運営者は大会を運営し、当日の円滑な運営を保証する責任を持ちます。一般的に運営者は経験豊富なキューバーなので、あなたを助けてくれるでしょう。公式の意思決定をできるのは代理人だけであることは覚えておいてください。

競技者 (Competitor) : あなたの基本的な役割は、競技者であることです。しかし、ジャッジやランナーとして招集されることもあります。

ジャッジ (Judge) : ジャッジは試技が規則に則って行われることを保証します。それぞれの試技の最後に、問題がないことを確認して署名します。

ランナー (Runner) : ランナーはスクランブラとジャッジの間でパズルを運ぶ責任を持ちます。

スクランブラ (Scrambler): スクランブラは公式スクランブルシーケンスをパズルに適用し、スクランブルが正しいことを確認します。  

大会で利用される備品について

スタックマットタイマー
これは大会で時間を計測するために用いる公式デバイスです。下記の3つのバージョンのどれかを利用します。

マット
スタックマットは対応するマットとあわせて使用しなければなりません。試技が終わったときにパズルが滑るのを防ぎます。

ストップウォッチ
ストップウォッチはインスペクションタイムを測定するのに使います。10分を超える試技の測定にも使われます。ストップウォッチは画像とは異なるモデルである場合があります。

カバー (Cover)
ランナーはスクランブラとジャッジの間でパズルを運ぶ責任を持ちます。

記録用紙 (Score sheet)
スクランブラは公式スクランブルシーケンスをパズルに適用し、スクランブルが正しいことを確認します。

大会の流れ

競技

WCA大会では、一つ以上の競技があります。最も一般的な競技は普通の3x3x3キューブですが、公式競技は18種類あります。[^1]

ラウンド

ほとんどの競技は複数ラウンドから構成されます。第一ラウンドはその競技のすべての競技者が競技をします。第二ラウンド以降は通過した競技者のみで行われます。

グループ

全てのラウンドは一つ以上のグループに分けられます。これによって同じラウンド内での混雑を避けることができます。ほとんどの大会では競技者自身にジャッジ、ランナー、スクランブルをお願いします。競技者を複数のグループに分けて、異なるスクランブルを割り当てることで、次に試技を行うスクランブルを見ることがないようにします。

パズル提出

あなたのグループが呼ばれたとき、あなたはパズルを提出できるようにしておかなければなりません。(パズル提出所の)割り当てられたテーブルの上にスコアシートがあるので、自分の名前が書かれたものを探して、そこにパズルを置いてください。パズルを置いた後は、待機エリアに移動してください。

呼ばれたとき、すぐにパズルが提出できるように準備しておきましょう!

固定ジャッジ方式とランニングジャッジ方式

大会によって異なる方式を用いるので、ジャッジの役割と仕事は少し変わることがあります。

固定ジャッジ方式 では、ジャッジは同じ競技卓に座ったまま、複数の競技者のジャッジを行います。ランナーがスクランブル所からパズルを運び、競技者をジャッジのもとに連れていきます。このとき、ジャッジの仕事は試技に関する点に限定されます。

ランニングジャッジ方式 では、ジャッジはスクランブル所からパズルを運び、競技者を競技卓に連れていきます。試技についてジャッジをしたあと、パズルをスクランブル所まで戻します。

ソルブを始める

試技の前に、ジャッジはタイマーの電源が入っており、リセットされていることを確認します。
競技者が席に着いたとき、ジャッジ(あるいはランナー)はパズルの入ったカバーをマットの上に置いて、競技者が試技を開始できる状態になるまで待ちます。競技者は席についてから試技を始めるまで、最大で1分間使うことができます。
ジャッジは競技者が準備できたことを確認し、「準備はよろしいですか?」(Ready?) と聞きます。

ジャッジは競技者が準備できたことを確認しなければなりません!

競技卓の上にパズルが置かれてから1分以内に試技を開始しなければなりません!

インスペクション

インスペクションのフェイズは、競技者がジャッジの確認に対して「はい」(あるいはそれに類する明確なジェスチャー)と答えたときから始まります。この時点で、ジャッジはパズルのカバーを外し、ストップウォッチをスタートしてインスペクションタイムを計測します。インスペクションでは、競技者は最大15秒間パズルを見ることができます。パズルに触れて持ち上げて各面を確認してもよいですが、回してはいけません。もし競技者がパズルを回してしまった場合、ジャッジは試技を失格とすることができます。

それぞれの経過時間ごとのアクションは次の通りです。

経過時間 アクション
8秒 ジャッジは「8秒」(8 seconds)と言う
12秒 ジャッジは「12秒」(12 seconds)と言う
15秒 ジャッジは試技を止めない。
試技の終了後に+2秒のペナルティを追加する。
17秒 ジャッジは試技を止める。DNFを適用する。

競技者がインスペクションできるのは15秒間です!

インスペクション中にパズルを回してはいけません!

競技者がソルブを始めると、インスペクションのフェイズは終了します。ジャッジはほかのアクションは何もしません。
ジャッジはパズルのカバーを外した時点ですぐにストップウォッチをスタートさせ、 競技者が両手をタイマーから離した時点(このとき、タイマーがスタートします)でストップウォッチを止めます。

試技

インスペクション終了後、競技者はパズルを(任意の向きで)マットの上に起き、両手をタイマーのセンサー部分に置いて、タイマーをスタートさせます。いつソルブを開始するかは競技者に委ねられ、インスペクションのフェイズのどの時点で開始してもよいです。競技者は手のひらを下に向けて、指先でセンサーに触らなければなりません。このときパズルに触れていてはいけません。タイマーの赤いライトが点灯したあと、緑のライトが点灯します。緑のライトが点灯したら、競技者は両手をタイマーから離してソルブを開始することができます。

競技者はタイマーをスタートさせる前に緑のライトが点灯するのを待たなければなりません!

ソルブを開始するとき、競技者は両手を平らにして、手のひらを下に向けて、指先でセンサーに触る必要があります。手のひらで触ってはいけません!

試技の終了

パズルが完成状態になったとき、競技者は両手をセンサーの上に置いてタイマーを止めます。このとき、パズルに触っていてはいけません。両手は平らで、手のひらが下を向いている必要があります。

タイマーを止めるとき、競技者は両手を平らにして、手のひらを下に向ける必要があります!

ジャッジはパズルの完成状態を確認し、競技者に「オーケー」「ペナルティ」「DNF」と確認します。ジャッジが判断を下すまで、競技者はパズルに触れてはいけません。

判断を下すのに助けが必要なとき、不測の事態が発生したときは、迷わずWCA代理人に声をかけてください。

確認 (Administration)

ソルブの終了後、ジャッジは結果をスコアシートに書いて、サインします。競技者は、結果が正しく、読みやすい文字で書かれていることを確認して、スコアシートにサインします。

もし次の試技がある場合、競技者は待機所に戻ります。ジャッジはパズルとスコアシートをカバーに入れ、ジャッジ(あるいはランナー)がスクランブル所までパズルを運びます。

ジャッジと競技者の双方がスコアシートに書かれた結果が正しいことを確認してサインします

競技者は、サインをする前に、スコアシートに書かれたタイムが正しく、読めることを確認しなければなりません!

重要な規則

競技形式

競技者の順位をつける方法は競技によって異なり、いくつかの形式があります。

Average of 5 (Ao5)

全ての競技者は5回の試技を行い、最も良かったタイムと最も悪かったタイムを除いて、残った3回の試技の平均を計算します。

Mean of 3 (Mo3)

全ての競技者は3回の試技を行い、3回の試技の平均を計算します。

Best of X (BoX)

全ての競技者はX回の試技を行います。Xは1回であったり、2回であったり、3回であったりします。最もよい結果が最終結果となります。

翻訳

コミュニティによって翻訳版が作られています。これらの翻訳はWCAスタッフメンバーによって確認されたものですが、公式のものではありません。
もしオリジナル(英語版)のものと翻訳版に意味の違いがあった場合、オリジナル(英語版)が優先します。WCA規則においても同様のものとします。

  • ロシア語版 (русский) by Timofei Vikhrianov (Тимофей Вихрянов) — 訳注: [^1]: 2020年01月より、「3x3x3足」競技が廃止されるため、公式協議は17種目になります。